小林 誠さん

大好きなブナの木に囲まれながら
大好きなこの地を守っていきたい。

新潟県長岡市出身

小林 誠さん

十日町市立里山科学館 越後松之山「森の学校」キョロロHP

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どのような経緯で松之山へ?

元々大学院で「ブナ」の研究をずっとしていまして、キョロロに来る前は札幌に住んでいました。そこで博士号をいただいたのですが、研究者って論文が一つのゴールになっていて、地域のことを研究しても、それが地域に還元される機会がなかなかないことを感じていました。なので、研究内容が住む人の役に立つような博物館に勤めたいと就職先を探していた時にちょうどキョロロの「学芸員」の公募が出まして、私の大好きなブナの木がたくさんある地域ですし、ぜひ!と思い応募して今に至るという感じです。
松之山には渋海川(長岡市で信濃川に合流)の源流がありますが、実家が長岡市の渋海川近くにあり、河原で木の化石を祖父と探すのが小さい頃すごく楽しかったのを覚えています。まさかその源流に住むことになるとは思ってもいませんでした(笑)

キョロロでどんなお仕事をされていますか?

里山の生物多様性に関する研究や展示・体験イベントを行っています。子どもたちの自然体験や探求活動といった教育活動から、生物多様性の魅力を地域づくりにつなげる博物館活動に取り組んでいます。

松之山の暮らしはどうですか?

元々都会には住み続けたくなかったんです。夫婦共々自然が大好きということもありますし。
確かに松之山は不便なところがありますが、日々を豊かに過ごせると思っています。それは色々なシーンで感じます。この地は「何もない」とよく言われますが、私にとってみたら「全てある」と思っています。「何もないけど、全てある」。人のつながりもそうですし、これから私たちが持続可能な世の中の担い手になっていく中で、とても役に立つ考え方や大切にしなきゃいけないことなど、全てここで学べると思います。
リアルにそれが体験できることは子育て環境に的にも素晴らしいですよね。
「人間らしく生きられる」を体現できる、とても豊かな場所だと思います。
私の正解はここにありました。

松之山の好きなところは?

いっぱいありすぎます(笑)
一つ挙げるとすれば、私が働いているキョロロが大好きですね!
ここにいると、いろんな方にお会いするのですが、お客さんが体験をした後に、楽しかった・嬉しかった・学びがあったという部分に触れられるのはとても意義深いことだなと思いますし、松之山のことを発信できる場所に関われていることが非常に嬉しいことですね。
職場が大好きです(笑)
あとは、特定の場所というよりは「松之山全体」が大好きです。人もそうですし、自然も好きだし、暮らしも好きだし、「嫌いだなぁ」と思ったことがないですね。

これから取り組んでみたいことはありますか?

この地域の地域づくりに関わるような仕事に携わるようになってきて、地域の課題解決に主体的に関わっていきたいと思っています。

これから松之山に住みたい方へメッセージはありますか?

「心配しすぎない方が良い」と思います。
困難やカベができた時に、それを楽しめると良いのかなと思っています。
楽しむためサポートをしていただきましたし、着飾らない等身大の自分や家族を受け入れていただいてきたことは、この地に住み続けたいと強く思う大きな要因になりました。
元々「任期」がある仕事の立場でしたが、移住→定住への将来像が具体的に描けたことは、松之山に住む方々のサポートのおかげだと思っています。
あとネットワークがすごいです!移住直後に妻の仕事先を探しているときに、隣に住むおばあちゃんに相談したら、すぐに決まりました!LINEよりも早いんじゃないでしょうか(笑)これはこの里山だからこそ培われたシステムなんだと思います。機械じゃなく、人で守られていると感じます。

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